ジルベール症候群とビリルビンの関係

ジルベール症候群とは、大人になってから発症する、体質性黄疸のことです。
ジルベール症候群についてみていきましょう。

 

そもそも黄疸とは、皮膚や白目が黄色くなったり、尿が濃くなった状態のことです。
血液中に黄色い色素であるビリルビンが増えてくることで起こります。
ビリルビンは肝臓で変化するのですが、肝臓の胆汁の流れに障害があると、血液中のビリルビンの量が増えて黄疸になります。

 

ビリルビンは非抱合型ビリルビンと抱合型ビリルビンがあり、次のように肝臓で変化します。
1.赤血球が壊れる時にヘモグロビンが分解されて、血液中に非抱合型ビリルビンができる。
2.非抱合型ビリルビンが肝臓へ運ばれ、肝臓で抱合型ビリルビンに変化する。
3.抱合型ビリルビンは胆汁の成分として、肝臓から小腸などを経由して、ほとんどが大腸から便として体外に出される。

 

ジルベール症候群は1.と関連が深く、血液中に非抱合型ビリルビンができることで生じます。
肝臓の機能とは関連しない黄疸と言えます。
赤血球が大量に破壊され、ヘモグロビンが血中に放出されると、非抱合型ビリルビンの値が高くなります。
原因としては、激しい運動をした場合や強いストレス、断食や細菌感染といった場合に、軽度の黄疸が見られます。
またジルベール症候群は遺伝子疾患が原因で起こる場合があります。
ヒトの第2染色体上にある、グルクロン酸転移酵素の遺伝子に変異があり、酵素が働かない場合が多くみられます。
このため、ジルベール症候群は代謝異常の劣勢遺伝に分類されています。

 

ジルベール症候群を発症していると、疲労感、集中力が無い、腹痛など体調の不良を感じることがあります。
ジルベール症候群は直接的な死亡の原因とはなりませんが、胆石の発症との関連が示されていて、胆石で亡くなる人の死亡率がジルベール症候群を発症している場合には半分となるとの報告があります。
多くの場合、ジルベール症候群は治療不要と判断されており、経過観察となります。

 

ジルベール症候群かどうかを確認するためには、まずは血液検査で非抱合型ビリルビンが上昇しているかどうかを確認します。
ジルベール症候群を発症していると、非抱合型と抱合型ビリルビンの比が、ジルベール症候群でない人よりも高くなっています。
しかし非抱合型ビリルビンが上昇していても、溶血やウイルウ性肝炎など他の血液疾患や肝臓の障害がある場合があるため、より精密な検査が必要となります。

 

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